沼メモ

FF14(槍鯖)、その他ゲームやらなんやらの話題を書きたい。

読書感想文「なめらかな世界と、その敵」 

伴名練さんという名前はツイッターか何かで見たことがあった。ただ「SF」というジャンルにあまり興味を見いだせず、面白いと聞いて気にはなっていたがそのままスルーしていた。しかし、エオルゼア読書クラブで読んでいる人がいて、自分も触発されて読んでみ…

読書感想文「老人と海」

「失いながらも、誇りを受け継ぐ物語」 エオルゼア読書倶楽部にて同じ本を読んで感想文を書いてみようという企画があり、ヘミングウェイの「海と老人」を読んだ。 ヘミングウェイ!! 聞いたことはあるけど、著書は読んだことがない海外作家だ。 訳書がいく…

読書感想文「マカン・マラン」(シリーズ読破後)

先日マカン・マランシリーズの1巻のみで感想を書いた。その後が気になり、2~4巻も全て読んだので、その感想を書いてみる。 前回はこちら numamemo.hatenablog.jp 最近にしては珍しく、一気に読んだシリーズ物となった。 2巻の途中までは、物語の展開自…

読書感想文「マカン・マラン」

最近は電子書籍で本を買うことも多いのだが、大きな書店とかに行くとふらふらと紙の本を見て回ることもまだまだある。 先日、買い物のついでに本屋を廻っていたところ、平積みにされていた本が目に入った。落ち着いた濃紺の地に美味しそうなスープが描かれた…

読書感想文「タタール人の砂漠」

ヤバイ本と出合っちまった…。 今回の読書感想文はブッツァーティ著「タタール人の砂漠」 お世話になっているエオルゼア読書倶楽部で読んでる人がいて、うちの図書館にもあったので試しに読んでみた。 その結果、危うく致命傷を受けるところだった。 一言で紹…

読書感想文 「聖なるズー」 

最近、記事が読書感想文だけになっているが、まあ読書欲が戻っているということでポジディブに捉えていこう。 今回は濱野ちひろ著 「聖なるズー」 「正欲」の感想とかをあさっている時にこの本をを紹介しているものがあった。調べてみると動物性愛者へのフィ…

読書感想文 「正欲」 ネタバレあり

「あなたは人間として正しい感情を持てていますか。」そう問いかけられた気がした。 例えばの話。 隣近所の人から「私、バラバラ死体に欲情しちゃうんだよね」と言われたら、あなたは心穏やかにそうなんだーと言えるだろうか。 気持ち悪いと思うかもしれない…

読書感想文「密やかな結晶」

小川洋子著 「密やかな結晶」を読んだ。 偶然この記事を目にしたことがきっかけだった。 www.sankei.com 小川さんの小説は、『博士の愛した数式』を中学生くらいの時に読んだような記憶があった。1~nまでの合計を求める計算式の考え方が目から鱗だった覚…

読書感想文「推し、燃ゆ」 ネタバレあり

エオルゼア読書倶楽部でお世話になっているユズさんが紹介していたのを見て、オタクとか発達障害とか気になるフレーズがあったので、さっそく読んでみた。 紙か電子かで迷ったが、仕事の休憩中ですぐに読みたかったので、電子書籍で購入してすぐに読んでみた…

読書感想文 「逆ソクラテス」

伊坂幸太郎著 逆ソクラテスを読んだ。 本書は「逆ソクラテス」「スロウではない」「非オプティマス」「アンスポーツマンライク」「逆ワシントン」の5つの短編を収めている。それぞれは独立した物語だが、登場人物などが共通している話もあり、伏線を考察する…

数学ガールを読んでの感想 3章まで

数学ガールの秘密ノート/学ぶための対話を読んでいる。まだ3章までしか読んでないが、なかなかに「わかる―」となったので、備忘録として書いてみたい。 ・読み始めたきっかけ 何かの記事で「何が分からないか分からない」という状況を理解するのに読むといい…

読書感想文「仏教思想のゼロポイント「悟り」とは何か」

『仏教思想のゼロポイント―「悟り」とは何か』(魚川 祐司 著) 元々仏教とは関係なくツイッターで著者を偶然見つけてフォローしていた。「史上最強の哲学入門」から続く、東洋哲学や仏教への興味の中、初期仏教でどんなことが説かれた解説する本が出たとい…

読書感想文 「君の話」

三秋 縋 著 「君の話」を読んだ。 読書感想文などとタイトルに付けているが、これが感想文として適切なものになっているのかはなはだ疑問だ。 ブログの画面を開くたび、毎回「自分に文章を書く才がないな」と思わされる。この胸の中に渦巻くものを意味のある…

読書感想文「正義の教室」 ギャルゲー風に学ぶ哲学

正義の教室を読んだ。作者の飲茶さんの書籍は作者買いしているのだが、今回も外れなく「哲学すること」を物語に乗せて情緒的に伝えるという点に関してすごい本だった。以下多少のネタバレあるかも。 本書ではどういった行動が正義として考えられるかを3つに…

パンプキンシザーズ 真夏の夜の読み物

自分が好きな作品のジャンル(?)に「説教くさい作品」があげられる。別な言い方をするなら「深い」とか「哲学的示唆に富む」とか「思想性がある」とか言い方はいろいろあるとは思うけど何となく気取っている気がして、「説教臭い」という言い方をしたくなる…