沼メモ

FF14(槍鯖)、その他ゲームやらなんやらの話題を書きたい。

.hack GU Vol3 完

.hack GU Vol3終わった

12月初めにゼノブレイド2をやり始めてしまったため長らく停滞していたが、ようやく物語に一区切りがついた。

もともとはVol.3までがGUのストーリーだったらしいので、物語的には一つの終わりになるのかな?リマスターではVol.4もついているので、そちらもこれから進める予定。

…しかし、モンハンワールドやFF14の新パッチも出てくるのに進められるだろうか。

以下ネタバレ注意


Vol.3はオーヴァンの独白から始まる。アイナと呼ばれる少女と共にいるオーヴァン。どうやら実の妹で未帰還者の様子。

そして、妹を未帰還者にした張本人はオーヴァン自身との話がでる。

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「妹を未帰還者にしたのは、俺だ…!」

一方ハセヲは、オーヴァンこそが志乃を未帰還者にした張本人と知り、その打倒を決意する。

そんな折、プロジェクトG.Uの責任者として、ハセヲを支援してきた八咫が、リアルで失踪するという事件が起こる。

代わりに、責任者として派遣されたのは、Vol.2でアトリを洗脳していた、「The中二病小学生 榊」であった。イメチェンを図ったようで、Vol.2までは表面さわやかで腹黒いイメージだったが、Vol.3では黒いAIDAをアクセサリー感覚で身に着け、ワックスもりもりの逆立ちヘアーをした、まんま黒いキャラクターへ変貌していた。

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腹黒い榊

                  ↓

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黒い榊

ついでに言動がより小物臭くなっており、その変貌ぶりについ笑いがこみあげてきてしまった。

なんというか…、痛い子供を生暖かく見守ってあげる心境になる。とはいえ、普通に言動はむかつくけど。

榊がいうには、The Worldの運営であるCC社からの指示で、八咫はG.U責任者を解任されたという。AIDAの駆除に時間がかかりすぎていたからだとか。そのことがショックで、リアルでも逃亡しているらしい。

大物に見えて、意外とガラスのハートな八咫であった。

榊は自身のAIDAを見せ、自分ならAIDAを手なずけられると主張して、G.U責任者に抜擢されたとのこと。「どんな判断だよ!」と誰もが突っ込むが、とにかく決定してしまっている模様。

アリーナの新たな責任者にもなっていた榊は、「自分の開催するトーナメントに参加しろ。でなければAIDAをばらまく」と強迫し、ハセヲをトーナメントに参加させるよう強制してきた。

はたして、榊の思惑とは何なのか…。

といった感じでVol.3は始まる。

■エンターテイナー榊の活躍

Vol.2では単なる中ボス以上には感じられなかった榊だが、Vol3では小物としてのキャラ立ちが際立っていた。

自分が主宰するトーナメントにハセヲを招待するが、いきなりルール無用の5連戦を仕掛ける。自分が作ったAIDA感染者(チートみたいなもの)を対戦者として用意する。過去の対戦に関して難癖つけて失格処分にしようとするなど、小物臭い妨害をしてくる。

榊としてはとにかく、ハセヲに嫌がらせをしたいようだったが、なんだかんだ勝ち上がってくるハセヲチーム。最終戦で勝ち残ったハセヲだったがひどく疲弊していた。そこで「最後は自分が主役だ」とついに自分が出張ってくるも、仲間の力を結集したハセヲに結局勝てず、スカッとする断末魔を残し退場する。

あまりの小物感でプレイヤーに笑いを提供し、むかつくやつをぶん殴るという分かりやすい体験に、スカッとする断末魔まで提供する榊。エンターテイナーとしてよい役回りだなあと感心した。

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■オーヴァンの思い

オーヴァンの目的は未帰還者となった妹(ひいては未帰還者全員)を救うことであった。かつてAIDAに感染したオーヴァンは、AIDAに乗っ取られ、自分で妹を未帰還者にしてしまっていた。オーヴァンは未帰還者を救うための手段として、「再誕」というプログラムを発動し、ネットワークの初期化することを目論んでいた。再誕は、ハセヲの碑文:スケィスが八相の碑文を吸収することで発動する。

これまでオーヴァンは、陰に日向に、時に対立しハセヲの成長を促してきた。全てはハセヲに八相の碑文を吸収させ、「再誕」を発動させ、妹を助けだすためにやってきたことだった。ちなみに前述の榊の行動も、ハセヲの成長を促すため、オーヴァンが榊に指示したことだったことが明かされる。

そしてVol.3にてようやくその目的が達成され、それが見どころの一つにもなっている。

病気でいつもはゲーム内でしか会えないアイナ。病気が治ったらリアルでも会おうと約束していたのに、自分が手をかけて未帰還者にしてしまった。かつての仲間だった志乃までも暴走した自分が手にかけてしまった。自身の意識もAIDAに蝕まれる中、「再誕」を発動させるために戦ってきたんだろうなあ。

「再誕」の衝撃で、自らも深いダメージを負い、リアルで意識不明になってしまうが、アイナが覚醒したことを確認した時の顔が、本当に良い表情なのだった。

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ハセヲの決意

Vol.2にて仲間と共に進んでいくことを決意したハセヲ。「再誕」の衝撃を受け、一時的に自分を見失っていたが、これまでの行動を思い出し、「俺に関わってきたすべてに関わりぬく」と決意を新たにする。

この際、なんか白いハセヲが出てくる。

この白いハセヲが何なのかは明言されていないが、ハセヲの過去、「死の恐怖」としてのハセヲなんかなーと解釈した。

ハセヲハセヲの決意を聞き、「俺はもういらねえな」とその場を去ろうとするが、ハセヲは引き止める。

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「関わりぬくって言ったろ。お前も連れて行く!」

他人を拒絶し、ソロで戦い続けてきた過去も自分として受け入れる覚悟が見て取れた。

たとえ恥ずかしい過去や、失敗したことの一つ二つはあっても、「それも自分」と割り切って、受け入れることが肝要なんだということなんだろう。多分。

過去を受け入れ、覚悟を決めたハセヲは新たにXthフォームなる姿へと変化したのだった。

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■歩くような速さで

「再誕」を発動させ、AIDAを駆除することには成功したが、めでたしめでたしとはいかず、まだ戦いは続いていく。そんな終盤、アトリがハセヲに語った言葉が、Vol3のサブタイトル「歩くような速さで」を象徴している。

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「焦る必要はない。少しずつでも歩くことから始める大切さ。ゆっくりでも諦めず歩き続けることを教えてもらった。」ハセヲに語るアトリ。

何ともロッキーを彷彿とさせる名言であった。

Vol.3まで終わり、PS2時代のストーリーはこれで終了らしい。

全体的に面白かった。ゲーム的に不便なことや面倒くさい所はあったものの、ストーリーは熱くなれるものだったし、謎や伏線が最後に一挙に明かされていき、楽しかった。

ただ、前日譚的なものがアニメで語られるので、そこが導入としてはうーん…とは思う。

あと、ハセヲの初期の性格というか行動は本当にドン引きするレベルなので、そこで合わないとだめなのかなーとは思った。最終的にはすごくいいやつになるんだけどね。Vol4ではどうなるのか楽しみ。