ツイッターにて「#ふぁぼ毎に自分の世界観に影響与えた作品をバラす」というタグを見つけた。
いささか以上に時期を外している気もするが、面白そうなので、ここでちょっと考えてみたい。
■最遊記シリーズ
自分の世界観を考える上で外すことのできない作品。大体小4くらいにアニメを見て、そこからどはまりしていった。間違いなく自分の中二病・黒歴史の一端となっている。
とにかく三蔵一行がかっこいいんだ…。
妖怪と人間の対立とか、そんなのお構いなしに自分のために生きている様がいいんだよね。
作者が病気で一時は連載が危ぶまれたが、何とか最後まで続いてほしい。
ヘイゼル編での一幕で、妖怪の絶滅を目指すヘイゼルから三蔵へ投げかけられた「あんたは“人間”ですやろ」に対しての返答「…それに何の価値がある」は一生に一度は使いたいセリフ。
■ARIA
ザ・癒し。
アニメから入ったが、音楽もとてもいい。ARIAを見ると素敵なものアンテナみたいなものが磨かれるような気がする。日常生活ですさんだ精神が浄化されるとでもいうか。悪人も嫌な人間もいない優しい世界の中で、なんでもない日常の中から素敵なことを見つけることの教科書になり得るのかもしれない。
「恥ずかしいセリフ禁止!」
■砂ぼうず
こちらもアニメから入ったくちだが、砂ぼうずをはじめとした人間の意地汚さや卑怯さ、イカレ具合が妙に気に入ってしまった。描写自体はコミカルに描かれていてあまり憎めないところもいい。漫画の方が画風が独特で、初めて読んだときは絵に拒絶反応起こしそうになったが、慣れたら面白く読めていた。人間の黒い部分に影響を受けること請け合い。世界観を端的に示した文章が以下。
関東大砂漠 弱肉強食のこの世界では 勝った者こそが正義なのである
負けた者はバカでありゴミであり 悪なのである
男も女も 老人も アホもクズも 全開で生きていた
自分の中のギャグ漫画の原点。シュールな笑い(といえばいいのか?)が非常に面白い。ときどきグゥが身につまされるような鋭いことを言うのもいい。後半のシリアス展開も暗いだけになるわけでもなく、笑いとシリアス具合のバランスが好き。
キャラが濃くて変人・奇人ばっかりなのも魅力。というか自分の変人好きはこれが原点なのかもしれない。特に好きなキャラクターはダマばあさん。特にアニメでダマが暴走するところは数分笑いが止まらなかった。
■コマンド―アニメ吹き替え作品群
主にニコニコに投稿されている、既存のアニメにコマンドーを始めとしたアーノルド・シュワルツェネッガー出演映画に出てくる音声や映像を付け加える、差し替えるなどの編集を施したMAD作品群。比較的最近に影響受け、洋画を見るきっかけをもらった。
そこらじゅうにちりばめられた語録、銃声に爆音。聞いているとあまりのむちゃくちゃぶり笑えるしスカッとする。気に入った作品は寝る前に聞いて子守唄みたいにしていた時期もあった。
■史上最強の哲学入門 他飲茶作品
飲茶さんは哲学史の解説本などを書いていらっしゃる方で、著作は基本全部読んでいる。単にわかりやすいっていうのもあるが、文章が熱く、読んでいて楽しい。中学生の時に考えていたような幼稚なことも厳密に突き詰めて考えていた(そして歴史に名を遺した)人もいたんだなーとひどく感銘を受けたことを覚えている。
例えば、この世界が夢なのではないかという話。例えば本当の物体の色といえるものあるのかといったこと。例えば記憶が同じ人は同一の人といえるのかということなど。
まあ、こういうことが好きっていうことでいろいろと黒歴史も作り上げてきたことも確かなのだが、飲茶さんの著作を読んだことで、そういう体験もある意味肯定できた気がする。
■メタルギアソリッドシリーズ
テーマに反核や遺伝子、ミームなどを掲げており、遺伝子やミームに興味をもつきっかけになった。そこから進化心理学や文化人類学などに興味を持っていくきっかけになった。
まあ、それ以上にソリッドスネークがかっこいいんだわ…。自分の信念に従って、ぼろぼろになりながらもやるべきことをやっていく生き様がいい。ソリッド・スネークの物語は4で終わってしまったけど、心の神棚に常に祀られている。
こんなところだろうか。また思いついたら追記するかも。