沼メモ

FF14(槍鯖)、その他ゲームやらなんやらの話題を書きたい。

「東京クロノス」感想

これは選択を間違えてしまった人間が、異世界で自分自身のあり方を突き付けられる物語だ。

 

東京クロノスを一言でいうならと考えて、こんな感じの表現にしてみた。

 

VRゲームとしては珍しいADVで、以前から非常に高評価で気になっていた「東京クロノス」を今更ながらやった。

 

公式サイト

tokyochronos.com

 

 ついでにトレイラー張っとこ

トレイラー内では3Dキャラがめちゃくちゃ動いてるけど、ゲーム内ではそこまで動いている印象はない。 Live2Dのノベルゲームの3D版みたいな動きをイメージすると近いかも。本作の惜しいところはもう少しキャラが動くような演出をしてもらえると、もっと視覚的に楽しめたかなってところ。

 

だが、ストーリーの内容は…恐ろしく自分好みのゲームだった。VRならではの没入感ももちろんだが、物語が自分の琴線をかき鳴らし、ラストの余韻は「君の話」を読み終えた時と同じく、しばらくその場を動けなくなるほどであった。興奮が冷めやらぬうちに書き残しておきたい。

 

以下、そこまでネタバレにはなっていないと思うけど、感想とかでネタバレ感は出てしまうかもしれない。

 

どんな作品か?

「東京クロノス」はクロノス世界と呼ばれる異世界の渋谷に召喚された幼馴染8人が、そこから脱出するために世界の謎を解いていくというストーリー。

 

幼馴染8人―櫻井、二階堂、東国、桃野、神谷、両角、街小路、蔭山、そしてロウ―は、ある日突然彼ら以外の人が誰もいない渋谷で目覚める。集まった8人の前に出てきたのは「私は死んだ。犯人は誰?」という文字。8人はそれぞれ少しずつ記憶を失っているようであり、どうにも後ろ暗いところがあるらしい。この世界は何なのか、死んだというのは誰?、犯人とは?といったミステリーADVだ。

 

ストーリーの引き込みと焦燥感

1週目は選択肢は一つだけで、全体を通したプロローグ的なものになっている。自分が始めた時は夜11時に初めて夜中の3時までついついぶっ通しで見続けてしまった。それくらいストーリーに引き込まれる。1週目が終わったときに感じたのは焦燥感だった。

分かる人には分かると思うが、ゲームの「ICO」の終盤で彼女の手を放してしまった時のあの焦燥感だ。
「どうにかしたい」「あの子を救いたい」 そんな感じ。

 

2週目からは選択肢が多くなって、世界の謎を解いてく感じになる。とはいってもそんな複雑な分岐ではなく、1つの選択肢に1つのエンディングみたいな感じだから、あまり慣れていないような人でも順番に見ていけば自然とストーリーは解かれていく。だんだんと謎が解けていく感覚は非常に爽快だ。

 

特にロウの正体が分かったときは彼に対する印象ががっつり変わった。それまではえらくうるさいし、めちゃくちゃ攻撃的なので「お前は誰だよ!」と嫌悪感をもっていたのが、正体が分かると「ロウ、お前だったのか」と感じた(ごんぎつね並感)。

 

お薦めな人

ADVなのでラストの感想とかを詳細に出すと若干ネタバレになりそうだけど、自分が今まで読んできた中で、ラストの感覚が同じだったのは辻村深月著「鏡の孤城」かな。あんな感じの少し不思議感覚が好きな人ははまるかもしれない。あと主人公の変化模様には「.hack」のハセヲを思い出した。

 

東京クロノスはOculusはもちろんSteamやPSVRでも買えるので、どれか持ってる人で上にあげたような作品が好きな人にはめっちゃおすすめ。

 

 

続編の「ALTDEUS: Beyond Chronos」も発売されたからこれからやっていきたい。