ここ数週間、ここではないどこかへ行きたい衝動に駆られている。
書いてしまえば何とも中学生あたりが言いそうな言葉だ。
こういう時はドライブへ行くとそのうち収まってくるのだが、またそのうちぶり返してくる。
昔からこの感覚は持っていたように思うが、ここ最近は特に強く感じるようになっている。コロナで好きなようには外に出れないから、これほど感じているのだろうか。
「ここではないどこか」と言っても、特定の場所があるわけじゃない。
もちろんヨーロッパとか中東とか秋吉台とか行きたい場所は色々あるのだが、たとえ今すぐそこへ行ったとしても、旅行している間は楽しいと思うけど、いずれまたどこかへ行きたいと言うだろう。
まさに底の抜けたバケツに水を溜めるが如く、衝動が鎮まることがない。
恐らく現実の世界のどこかに行きたいという欲求ではなくて、結局は現実逃避なのだろう。あえていうなら、何かのアニメの世界に行きたい。ARIAの世界なんかは特に行きたいね。
他の世界に行くというと、なろう系で異世界転生ものが流行ったことが思い出される(現在進行形で流行ってるのか?)。あまり読んだことはないが、多分異世界転生欲求に近い感覚。あるいは夢小説もそう言えるかもしれない。
と、つらつら書いているうちに、この漫画を見つけて、この感覚について分かってきた。
オタクの心にある架空の夏について(1/4) pic.twitter.com/76s3dN3OFA
— 『ふたりエスケープ』公式 🌟 2巻発売中! (@hutari_escape) March 19, 2021
そう、私は「オタクの心にある架空の世界」に行きたいんだよ!!!
こういうのとか
こういうのとか!
さて、どこに行きたいか分かってすっきりはしたけど…、じゃあどうすんのって話になってきたな。
漫画で言われてたように、これって幻影だから行くことができないんだよね。
もちろん似たような風景は世界のどこかにあるだろうし、写真を撮って加工すればこういう雰囲気のものを撮ることだって可能だろう。
似たような場所に行って景色を眺めれば一時的には満足できるかもしれない。
けれど、私が行きたいのはリアルワールドの「そこ」ではなくて、この「幻影」の中なのである。でも幻影はどこにも無い。
無いところに行きたいというこの矛盾をどう解消すればよいのだろうと考えてみたのだが、あまりにアプローチが思いつかなすぎるので、とりあえずここで終わっておく。
答えが見つかったらまた書くかも。