沼メモ

FF14(槍鯖)、その他ゲームやらなんやらの話題を書きたい。

デビルマン(実写版)感想

先日のFCイベントでコンさんが一押しのクソ映画としてデビルマン(実写版)を上げていたので、この度有志を募ってデビルマン同時鑑賞会を行った。

参加者は私、コンさん、白夜さん、ルイさん、マーチさん。

どんな風になるのか不安だったが、思ったよりワイワイしながら観ることができてとても楽しい時間だった。

 

さて、私は原作未読ながら、ネットで有名なところとかは部分的に知っているくらいの事前知識だ。
以下の感想は、ほぼ映画から受けた印象のみとなる。

 

結論から言うと、巷で言われているほどにはひどい出来とは思わなかったかな。

確かに冷静になって一人で観てみると、何で?と思ったり、場面が唐突に変わるところはたくさんあるし、アイツ結局どうなったの?ってことも多い。

 

ただまあ、大筋の流れはなんとなく頭の中で補足しながら追うことはできたし、デーモンに成り果て、デーモン化した人間を殺してしまう悲しさ。その後も人間として、デビルマンとして戦っていく覚悟を決める哀愁は感じられた。

この辺の悲しさは初代仮面ライダーを彷彿とさせる。

原作は流石に名作と呼ばれるだけのものであり、そのエッセンスがあるだけでも初見としては面白い部分はあるように思えた。

以下ネタバレあり。

 


 

 主人公の棒演技

 冒頭の語りから何とも活舌の悪さが垣間見える主人公。

 全体を通して、あまり声に張りがなく、気になったのは戦闘シーン。

攻撃する時も「ウアー…、グアー…」、攻撃されても「ウアー…、グオー…」、瀕死になっても「ウアー…、グウー…」

…もっと気合を入れろ!!!

 

 極めつけは養父にデーモンとばれた時の反応な。何だあの「アアアアーーーー…」は。ばれた時の反応にしても違和感あったし、原作ではどうだったのか気になる場面だった。

 

CG表現

結構CGはよくできてたように感じた。いうて専門家でも何でもないからクオリティ云々は全然分からないだけど、シレーヌ戦とかは音声消して観たら、結構見ごたえあったと思う。

それ以外でも、ちゃんとデビルマンに変化した戦闘シーンは演技以外は迫力あったように感じる。戦闘シーンで漫画調の画面が入るのも面白い仕掛けだった。

 

クソみたいな人間ども

デーモンは人間に寄生して増殖するらしく、デーモンの被害が拡大するにつれ、デーモンの疑いがかけられた人は即刻拘束、抵抗したら射殺させられる法案が通る。

疑いだけで人をどうこうできるようになったらお約束。気に入らない人間を密告して拘束させる魔女狩りならぬデーモン狩りが横行する。果ては目についた人間を見境なくデーモン認定し、市民同士が殺しあう世紀末状態にまで発展する。

その際の虐殺描写は、ルワンダで起こったジェノサイドを思い起こさせた。デビルマンでは「デーモンを殺せ」だったが、ルワンダでは「ゴキブリを殺せ」だったかな。条件が重なりさえすれば、現実にだって「デーモンを殺せ」は起こりうるのだろうな。

 

 何かサタンは人間同士で殺しあうのが予想外って言ってたけど、ちゃんと歴史履修した?  人間同士の殺戮とかちょっと調べればいくらでも事例は出てくると思うんだけど…。

 

まあ、後半はそんな描写が結構出てくるもんだから、終盤でミーコが自分たちを殺そうとする人間に「私たちじゃない。悪魔はお前たちだ!」と言い放って反撃した時は、そうだそうだ!、よう言った!と応援してしまった。

その時、瀕死の人間が力を振り絞って銃を撃とうとするけど、きっちりそれを察知して止めを刺したところは詰めの甘さを感じさせず個人的に高評価だった。

 


 

そんなわけで、みんなで見る分にはワイワイできて面白い映画だと思ったよ。

 そうでなくても、何となく補完しながらでもストーリーがありそうに感じるので、あり得ないほどやばいとも感じなかったかも。

 個人的にはデビルシャークの1時間の無よりかは何かを得られそうな気がする映画でした。