その日は冬場にも関わらず、日差しがポカポカする心地良い陽気であった。外に用事があった私は車に乗って少し離れた市へ向かっていた。
陽気に照らされのんびりと車を走らせていると、ふとゲームがしたくなった。懐かしいような何かが記憶の琴線に触れているような感覚。
はて、昔いとこが持っていたゲームをやらせてもらっていた時にこんな天気だっただろうか? ゆらゆらと記憶の糸を辿ってみるけれど、なかなか思いつくことがない。
結局、具体的な記憶はついぞ思い出せなかったが、どうもこの暖かさとゲームというものが記憶のどこかで繋がっているようようだ。普段だとこんな陽気であれば、今すぐ仕事を早退してどっか公園にでも行って昼寝したいと思うのが常なんだが、そのときはゲームがしたいと感じられ、妙に珍しく記憶に残った。
気候とゲームというのが記憶の中で繋がっているというのがなんだか面白かった。
気候と言ったらもっとアウトドアの記憶と結びついていてもいい気がするが、考えてみると自分の中ではゲームの記憶には気候もセットになっているようにも思えてくる。夏にはセミの鳴き声を聞きながら扇風機回してゲームしたし、冬のゲームしていた日は雪が降っていたのを思い出す。ただ春と秋は丁度いい気候過ぎて、あまり記憶に残っていない気がする。ふと琴線に触れるようなのは夏と冬の記憶だ。
ついでに昔のゲームの記憶も思い出してみよう。
自分の中の最古のゲームの思い出は確かGBのスーパーマリオだった気がする。兄と兄の友達がやっていたのを横から見ていた記憶がある。興味津々でやらせてほしかったけど、結局やらせてもらえなかったんじゃなかったっけ。
その後ポケモン赤を兄がやり始めた。当時のゲームはセーブデータが一つしか保存できなかったが、とにかくやってみたかった私は兄に内緒で新しくゲームを初め、知らずに兄のデータを上書きしてしまったことがあった。当然しこたま怒られたのをいまだに覚えている。
その後は小1とか小2あたりでPS1があったことは覚えているが、具体的に何のソフトをやっていたんだっけか。
そうそう、メタルギアソリッドの体験版がなんかの付録でついてきたけど、当時の自分は怖くて最初の地下倉庫もクリアできなかったんだった。当時は見つかったときのSEがどうにも苦手だったのだ。
ゴエモンの宇宙海賊アコギングもやってたな。初めてのゴエモンシリーズだったのだが、後から調べてみたらゴエモンシリーズでもクソゲーに分類されるやつだったらしく驚いたことがあった。あとクラッシュ・バンディクーの1作目とかもやってたな。
これ書くためにPS1おすすめゲーム50選とかいうwebページ見てみたけど、メタルギア以外やったことがあるやつ一つもなかった。FFはもとよりドラクエもやってないし、幻想水滸伝もやったのは最近だ。
もしかすると、私のゲームはほとんどマイナーどころしかやってなかったのかもしれない。
気候とゲームの話から、自分のゲーム昔語りに言ってしまった。案外昔のゲームの記憶を掘り起こすのも楽しいものだったから良しとしよう。