沼メモ

FF14(槍鯖)、その他ゲームやらなんやらの話題を書きたい。

B級スポットと聖地巡礼(岡山・香川旅行)

8月のバカ暑い中、私とコンさんは夕暮れの山の中でヒーヒー言いながら急な坂を登っていた。この3日間の旅行は上下の移動が随分と多かったが、しんどさで言えば吉岡銅山跡に行く坂が一番きつかった。

 

  • 1日目

コンさんと会うきっかけは朝にまで遡る。レンタカー会社の前で私は途方にくれていた。白夜さんがたまに投稿する岡山情報に惹かれ、岡山・香川と2泊3日で旅行する予定だったものの、色々トラブルが有り、レンタカーを借りられなくなってしまっていた。

どうすっかなーと思いながら、事前に観光場所の相談をしていたコンさん・白夜さんに状況を伝えたところ、ありがたいことにコンさんが車を出してくれることになったのだった。

 

コンさんとは午後に合流するとして、午前中は倉敷で過ごした。

古い街並みが綺麗な場所だ。細い路地も多くて興奮する。ふらふらと脇道に入って小さな庭のようなスペースに入るのがとても好き。平日の日中だったが、夏休み中の学生なのか結構人が多くて賑わっていた。

少し路地を入ると、こんな空間が広がっていて楽しい。


とりあえず向かったのは桃太郎のからくり博物館。だまし絵とか桃太郎に関する資料とかが展示されている施設だ。

店の前の桃太郎像がいい味を出している。

愛知県は犬山の桃太郎像をみたことがことがあったが、それに勝るとも劣らない風情であった。

中に入ると店員のお姉さんがだまし絵の説明とかをしてくれる。なかなかサービス精神旺盛で、写真を撮ってもらったりもした。最後には鬼ヶ島の洞窟探検なるものがあり、要するにお化け屋敷だ。お化け屋敷があることは事前に知っていたが、まあまあ怖くて、冷や汗をかきながら進んだのだった。

終わり際には幸運にも館長のちくわ笛の演奏を聞くことができた。ちくわ笛とはそのままちくわをくり抜いて作った笛である。プラスチックとかではなく正真正銘の食べられるちくわだった(実際途中でちょっとかじってた)。

 

にわかには信じがたかったが、どうやら本当にちくわで音を奏でることができるらしい。確かに穴はあるから構造としては笛になるだろうけど、どうやって吹くんだろうか…? その後、さらにレンコンを使ったレンコン笛も披露され、器用さに感嘆するしかなかった。

 

その後は街並みを見ながらふらふらして、倉敷のメインにしていたアフタヌーンティーをいただくために、カフェキャスケードに向かう。新しめの綺麗な店で藤の花が印象的だった。

食べたことのないような面白い食べ物が色々出てきて、アフタヌーンティーの食べ方に困惑しつつ、美味しくいただきました。

 

その後無事コンさんと合流し、挨拶もそこそこにおすすめスポット巡りへ出発した。

はじめに向かった先は羽山第2トンネル。鍾乳洞をそのままくり抜いてできたトンネルが特徴の場所だった。鍾乳石がむき出しのトンネル内も面白いが、外観がなかなか壮大で見ごたえがある。クライミングで登ることもあるらしい。

またトンネルの脇には自然にできた鍾乳洞もあり、装備さえあれば中を探検することもできそうだった。今回は装備を何も持っていないのでさすがに断念。スマホの明かりでは1m先も照らせなかったわ。

 

穴が奥まで続いている。

少しだけ入って、夜景モードで撮影した写真

 

次に向かったのは吉岡銅山跡。名前の通り閉山した銅鉱山で今は産業遺構として整備されている。かつての建物や施設跡はある程度草が刈られて見やすくなっているが、それ以外は草が生い茂っており、「兵どもが夢の跡」といった趣があった。

人が自分たち以外誰もいなかったのも雰囲気的に良かった。一応遺構として整備されているはずだが、まじで人っ子一人いない。羽山トンネルの方は観光目的っぽい人がまあまあ訪れていたので、少しくらい人が来ないかと思ったが、誰とも会うことがなかった。

所々に咲いている花が綺麗だった。

 

最後に吹屋ふるさと村へ向かった。古い街並みが特徴で、奥に古い小学校の校舎があっていとおかし。開放時間が過ぎてて中には入れなかったが、外観だけでも見れてよかった。

特徴的な街並み。カレー屋とかがあったから、営業してたら食いたかったな。

歴史を感じさせる校舎

 

ふるさと村を出たところでだいぶいい時間になっていたため、夕食でとんぺいというラーメン屋に入った。外観は素朴ながらラーメンはとても美味い。今までの人生の中で五指に入るいいお店だった。

 

帰りは白夜さんと合流して宿近くの駅まで送ってもらった。アルフォンシアちゃんとも会えて、めちゃくちゃ可愛かった。コンさんたちと前会ったのが2年以上前で、随分久しぶりだったので、思いがけず会えて良かったな。

 

  • 2日目

ここからは電車とバスと自分の足(とたまにタクシー)が頼りの旅になる。学生に戻った気分で、宿を出てすぐに瀬戸大橋線で四国に渡った。当初はうどん食べて金刀比羅宮行くかーくらいの感じだったけど、「そういえばゆゆゆ(結城友奈は勇者である)の聖地があるじゃん!」と思い立ち、香川県観音寺市へと向かった。

アニメに出てきた橋とか神社とか、それ以外にも有名な寛永通宝の砂絵などを見てきた。ちょうどゆゆゆのスタンプラリーが開催されており、同族らしき人たちもチラホラと見受けられた。

どうしてアニメで出てきた場所を見たくなるのだろうな


休憩に入った店に置いてあったうちわ

 

この日行った中でも一番良かったのが、天空の鳥居とも呼ばれる高屋神社。標高404メートルの山の上にある神社で、頂上からはまさに絶景が広がっていた。頂上まではシャトルバスが出ており、麓から登らなくても結構手軽に頂上まで行くことができた。3日目も山に登る予定だったので、ここはさすがにシャトルバスを使った。

崖際に立っているように見える鳥居

こんな感じの景色が見える。

 

高屋神社は、ゆゆゆでは主人公が悲壮な決意をするシーンで使われた場所だ。観たのはもう大分前になるが、そのシーンを思い起こすことができた。

あと、神社へ行って楽しみなのが、かかっている絵馬を見ることだったりする。こちらはゆゆゆの聖地であることもあり、アニメ絵が書かれた痛絵馬もそこそこあった。また、古い絵馬には住所どころか連絡先まで書いてあるものがあり、時代を感じる。なんのために連絡先まで書いてたんだろう…?

 

その後、舞台となったうどん屋つるやさんでうどんを食べ、父母ヶ浜へタクシーで向かった。

父母ヶ浜は干潮時に潮溜まりができて、ウユニ塩湖のような風景が撮れることで有名なスポット。ただし、今回は満潮であったため、そういった写真は撮れなかった。夕日でも撮れるかと思って行ったが、天候も曇りであまり綺麗な風景は撮れなかったが、久しぶりに海に行けて夏気分を味わった。

夕方の海辺

バスの時間まで大分あったので、海近くの店で食べたガレット。美味かった。

 

この後、金刀比羅宮近くの宿についた頃にはすっかり日が落ちてしまっていた。確か22時近くだったと思うが、近くで大規模なフェスがあったらしく時間の割には人で賑わっていた。

今回の宿は金刀比羅宮近くの宿である敷島館(公式サイト)。少し奮発してリゾートホテル的な旅館にしたら、雰囲気はいいし、休憩室のバーアイスが食べ放題だったり、貸切風呂があったりして、素泊まりながらテンションが上がる。

少し大きくて冒険のしがいがある旅館が一番テンション上がるものだ。

休憩もそこそこに夜の参道を見に行く。人のいない観光地というのが一番楽しい。普段賑わっているのに、これくらいの時間になるとほとんど人がいないのが別世界感あって楽しい。路地裏で先が見えないような通路があると、つい入っていってしまう。

 

つい入りたくなる路地

誰もいない参道

 

  • 3日目

朝食をとった後、早いうちに金刀比羅宮に詣でた。空はあいにくの雨模様。参拝者が少なくて助かるが、傘を差しながら山登りは少しやりにくい。本殿へ向かう途中で雨脚が強くなってきたので、途中にある神馬の厩舎でしばし雨宿りする。馬がなかなか可愛かった。ルーチェ号はずっと下むいて草食べていて顔は見えず。サラブレッドをこんなに近くで見たのは初めてで筋肉が印象的だった。

ルーチェ号。ウマ娘やっている人は分かる名前が書いてある。

 

神馬 月琴号。とても大人しくじっとしていた。

モヤがかかった山の中。幽玄という言葉がピッタリ。

 

雨脚が少し弱まったところで改めて出発。もやでけぶった山の緑の中を杖のコツコツという音をペースメーカーにして登っていく。

馬鹿みたいに急な階段を登りきると、本宮が見えてくる。人が少なく、幽玄な雰囲気で大変よろしかった。そのまま本宮を過ぎて奥社を目指す。奥者への道中は更に山感が出てきて、普通に山登りになってきた。しばらく山道を登り、いくつかの社を過ぎると奥社が見えてくる。

奥社にはここでしか売ってないお守りが売っており、デザインが気に入ったのもあって買って帰った。普段は全然買わないのに、ここにしかないですよ!って言われると買っちゃう不思議。

奥社

ここでだけ売ってるお守り。結構好きなデザイン。

 

金刀比羅宮を降りた後、駅に向かっている道中になんかいい雰囲気の喫茶店があったから涼を取りがてら入ってみた。

店名は北欧珈琲店クララ。北欧風の内装に、雑誌などが並べられている。いわゆるブックカフェというやつみたいだった。座った席の前にあった四国の旅行本を観ながら、1時間ほどゆったりした

店内には様々な本が並んでいる。

 

その後は丸亀城、坂出人工土地、瀬戸大橋記念公園とざっと見て回った。今朝の雨模様が嘘のようにカンカン照りになり殺人級の暑さになっていたが、景色が遠くまでよく見えたことは良かった。今年は日傘を買ってみたのだが、この日は大活躍だった。やはり常に日陰ができるのは助かる。

丸亀城に特徴的な曲線の石垣。芸術的。

城の上からはこんな景色。

綺麗な山

坂出人工土地。この建物の上部に団地住宅が入っているという面白い構造の建物。

建物だけじゃなく、畑や自販機も置いてある。

 

瀬戸大橋記念公園のマリンドーム。ここもゆゆゆの聖地。

瀬戸大橋。上を走ってみたかったな。

展望台から見えた光の柱

岡山ではB級スポット巡れたし、ゆゆゆの聖地巡礼もできたし、かなり満足な岡山・香川旅行となった。ただ瀬戸大橋を車で渡れなかったことが惜しまれる。タクシーで行くと行きだけで5,000円はかかるとのことだったので今回は断念。また次回行くときがあれば改めてレンタカーで行ってみたい。