ついさっき、「老人と海」の読書感想文を上げたんだけど、ネットで検索したら
「老人と海」読書感想文の書き方と例文なるサイトがあって、こんなピンポイントの例文とかあるのかよwと笑ってしまった。
xn--w8j5cw67p9eaz0twix0fea7733f.com
ほかにも似たような趣旨のサイトがあったので、ざっと目を通してみた。
見ていて思ったこと
(学校主導の)読書感想文ってまじでクソだな!!
上のサイトであればこの記述がムカつく
学校主催の読書感想文は、読者のあなたに、何らかの「学びを得させるため」に本を読ませようとしているものだからです。よって「反省させられた点」や「改善しようと考えさせられた点」を掲げることが、出題意図に叶った感想文の書き方になるからです。
何で読書して学びを得なきゃいけねーんだよ。何が反省させられただ、何が改善しようと考えさせられただ。確かに、そういう目的を持って論文とか技術本とか自己啓発本だとかを読むことはあるだろうよ。
だけど、これ小説だぞ。誰かが何かを表現したかったことをやれ学びを得ただ、反省させられただ、改善しようとだとか、しょうもなさすぎるだろ。
どうせ学びだの反省だのって言ったって、所詮現代で流行ってる思想や人間社会に適合しているものだけが良くて、そうでないものは評価されないだけなんだろ。
小説という誰かの表現に触れて、何かを感じたり感じなかったりするけど、そんなもん本来言葉にできないものだ。無理やり言葉にすれば今の言語の価値観の中で近似的に表現できるけど、100%そのままを言葉にすることなどできない。
それをわざわざ現代の価値観で優劣つくって、「これは良い」「これは駄目」なんてクソみたいな分別を作って評価している。
こんなもんクソでなくてなんなのか。
評価をしていただける大先生方にとって大切なのは、現代的な価値観で学んだり、向社会的な何かを得た経験なんでございましょうね。
そんなわけで、学校主導の評価されるような読書感想文何ていうのは甚だクソの極みだなと感じた次第だった。
念のために書いておくけど、自分が書きたくて書く感想文は好きにすればいいと思ってるからね。それがまた誰かに何かを感じさせることもありましょう。クソというのは一定の価値観の中で、感想文を評価されるようなシステムに関してなのを申し添えておく。
……さて、冷静になってみると、たかが一部のネット記事に触発されて、評価軸とかきちんと確かめていないことに関しても不満を言ってる気がするな。
まあ、ネットの泡沫の中の一つとしてこういうのもいいだろ。きちんとした批評はよそに任せる。