この一歩は人類にとって矮小な一歩だが、私にとっては偉大な一歩である。
私はシャンプーの詰め替えが出来ない人間であった
いつも朝仕事に出る前に大急ぎでシャワーを浴び、シャンプーを使う。残りが少なくなってきたなーと思いながら仕事に出る。夜帰ってきたときにシャンプーが少なくなっていることなど頭の中からすっかり消えている。
翌朝、シャンプーが切れる。詰め替えている暇などないので体用の石鹸で洗う。帰ったら必ず替えるぞ！と思いながら。そして夜には忘れてそのまま寝落ちする。
休日にゆっくり替えればいいやと思うときもあるが、とりあえず洗剤使って体を洗ってしまえば、せっかくの休日の優雅な朝にシャンプーの交換なんて面倒なことはやりたくない。そんなことは後でやればいいやとなるのだ。そしてやらない。
扉を開けて、5歩も移動すれば詰め替え用洗剤はある。あるが、その5歩がとてつもなく遠かった。
先日、ふと思いついて、切れたシャンプーの空き容器を洗面所のシンクに放り投げておいた。その夜帰って手を洗おうとしたらシャンプーの空き容器が目に入る。私は洗面台の棚を開け、シャンプーの詰め替えについに成功した！
仕事から帰った夜、まだかろうじて労働モードが残されているタイミングに、確実にシャンプーの空き容器が見える工夫。何と素晴らしいアイデアであっただろう。こんなに心躍ったのは久しぶりである。これは例えば罠を設置して敵を綺麗にはめることができたときの快感だ。自分がふと思いついたデッキが綺麗にブン回ってストレート勝利できた時の快感だ。
こういう生活の小さな工夫が上手いこといくととてもうれしい。今後も継続できるようにしていこう。
さて、次は家に溜まりまくる段ボールをどうにかする方法を考えたいな。いっつも大量に溜まってからしょうがなく片付けてるけど、やる時が大変だからな。とりあえず、段ボールストッカーを購入したので、これでいい感じに楽にならないか試してみよう。
