先日、仕事で会議があった。
自分はその会議の中では一番下っ端になるが、部屋の用意とかは課長の一つ下の人(Aさん)がやっており、自分は部屋に行って必要な報告をするだけ。
この時点で既に気が利かない人間という感じが出ているが、今回の本題はそこではない。
会議が終わったら扉を閉め、鍵を返却する必要がある。そこで自分の上の立場の人(Bさん)が「僕が返してきますよ」と鍵を受け取った。
絶対に信じてもらえないと思うが、俺もそれを言うつもりでいた。本当に。
しかし、Bさんの方が早く言ってしまったため、自分は「あ、じゃあいいか…」となってしまい、そのまま自席まで戻ることにした。
自分たちの部署は1階にあり、鍵を返すには5階の部署に寄る必要がある。先ほどのAさんとBさんが、2人で話しながら階段を降りているのが背中越しに感じられた。会議で出た課題についてあれこれ話している様子だ。
「ちょっと鍵渡しに行ってきますね」
「あ~、じゃあ私も行きます」
そんな2人のやり取りを頭上で聞きながら、自分は1人階段を降りていた。
ふと、気づく。自分が鍵返しに行ってたら、2人とも話しながら直接部署に帰れてよかったな…。
そう思い始めると、(やっべ~、気が利かない部下だと思われてるかも)と急速に心配になってくる。とはいえ、今から階段を少し登って「自分が返しに行きますよ」というのもあまりにも不自然なので、気まずい気持ちをそのままスルーして、自分の席に戻ったのだった。
2人の視点からみたら、鍵を返しに行くわけでもなく、一緒に話に入ってくるわけでもなく、結局すたすた階段を降りて行ってしまう部下になるわけで、少なくともプラスの印象が残るものではないだろう。多分どうも思ってもいないだろうが。
席に座って、おそらく一緒に鍵を返しに行って少し遅れて座った2人を視界の端に捉えながら、(気が利かない人間ですんません)と心の中で謝っておいた。
このことをブログに書くことをGeminiに話したら、「申し訳ないという気持ちだけでなく、次はこうしたいというという前向きな部分も加えてみてもいいかも」と言われた。
それに対する自分の返答は「そんな教訓めいたことを書きたくない」だった。
うん。俺はこれを書いて、「次からはちゃんと自分から声かけをして気配りしようと思います」なんてことを書きたいとはやっぱり思わないな。
どうせ次もその次も同じように出遅れて、同じように気まずくなって、同じように心の中で謝るのだろう。そのうち俺にしてあげられることができたら、その時はしてあげようと思う。
それが1か月後か、1年後か、100年後か、1000年後かは分からないけれど。